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野党が国会の会期末に内閣不信任案を提出した場合、「菅直人首相が衆参同日選挙(ダブル選)に踏み切るべきだ」との意見が14日、政府・民主党内で浮上した。民主党は同日、自ら提案していた国会の予算委員会開催方針も撤回。国会論戦を避けて「政治とカネ」の問題をかわして逃げ切りを図り、高支持率を保ったまま参院選に突入、あわよくば衆院選も同時に実施しようという「小沢一郎前幹事長もびっくりの選挙至上主義」(公明党幹部)だが、ダブル選に二の足を踏む野党側の動揺を誘う狙いもありそうだ。(佐々木美恵)
「不信任案? 結構だ。ダブル選をやればいい。自民党は大変だぞ。うちは(衆院当選1回の)小沢チルドレンが落ちても、困るのは小沢さんだけだ」 民主党幹部は14日、こう言い放った。ダブル選の脅しで野党が不信任案提出を断念すれば、野党の効果的な宣伝の場をつぶすことができる。 ダブル選については、衆院選で大量当選した1回生に不利だとして「現実的でない」(別の民主党幹部)との見方が強い。ただ、一部の1回生からは「任期満了の3年後の選挙では、どうなるか分からない。支持率の高い今なら勝てる」と歓迎論も出ている。 一方、民主党が予算委撤回を通告した強引な手法について、国民新党幹部は「小沢も驚いているだろう。『オレがわざわざ出て行くこともない』と言っているんじゃないか」と、小沢氏ばりの強硬戦術を揶揄した。野党に転じた社民党の重野安正幹事長も代表質問で「相次ぐ事務所費問題にふたをするなら許されない暴挙で選挙目当ての疑惑隠しだ」と批判した。 民主党は、野党が求めていた鳩山由紀夫前首相や小沢氏の国会招致を放置し、小沢氏の元秘書、石川知裕衆院議員(民主党を離党)への議員辞職勧告決議案も棚ざらし。菅首相側近の荒井聡国家戦略相らの事務所費問題も厳重注意だけで幕を引こうとしている。 国民新党幹部は論戦から逃げざるを得ない菅首相の置かれた状況をこう解説した。 「菅の人気は小泉人気とは違う。政策をやらずにピューッと上がっている支持率は、いつ下がるか分からない。蓮舫(行政刷新相)や枝野(幸男幹事長)を前面に出して、菅は後ろでドンドコ太鼓をたたいているだけの選挙なんだから」 【関連記事】 ・ 枝野幹事長「提案を野党が拒否したから」会期延長せず ・ 首相、参院選負ければで辞任かとの質問に「気の早い人だね」 ・ 亀井氏「踏みつけられてもバカにされても…」 民主と選挙協力 ・ 参院選 一転「公示後に応援決める」橋下知事の動向に熱視線 ・ 【菅政権考】「菅コール」なき脱小沢内閣 ・ <口蹄疫>感染ルートは車? 封じ込め失敗か(毎日新聞) ・ 広がる食物アレルギー対応 料理教室や食品開発も(産経新聞) ・ 高級腕時計はめて逃走容疑=無職の男2人逮捕―警視庁(時事通信) ・ 福島県相馬市、浪江町で震度5弱(読売新聞) ・ <JR不採用訴訟>最高裁で6月28日和解へ(毎日新聞)
by 1xoir9mwtv
| 2010-06-19 02:23
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